これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

動物病院

わんこと病院

ドッグトレーナーのコラム

動物病院

ここ最近、お散歩で公園を訪れるとご近所のわん友飼い主さん達の話題は病院の話でもちきりです。何故かと言うと古くからあった動物病院のひとつが年内で廃業するというのです。

「どうしよう、次・・・どこに行けばいいのかしら」
「どこかいい病院ってあります?」
「困るわ~」

と言った井戸端会議。「いい病院紹介して!」と最初耳にした時には真面目に答えてしまったのですが、その方によってベストな病院や求めている獣医療というものが違うのでやはり返答が難しいなと。

診療科目に専門性(眼科、歯科、腫瘍科、整形外科など)を持つところもあります。約20年前、動物専門学校生でアメリカ研修に行った際にみた「行動診療科」なども日本でも認知・確立されてきました。

また、インフォームドコンセント(医師と患者側との十分な情報を得た上での合意)を十分にして親身に相談できる獣医師か、飼い主を尊重してくれる獣医師なのか、自分との相性ももちろんですがうちの子との相性も大切と思います。

あなたにとって「いい病院」ってどんなイメージでしょうか?

待合室で待ち疲れ~

待合室で待ち疲れ~

「いい病院」「いい先生」のイメージは人それぞれ、求めている部分やクオリティが異なるはずです。

例えば
「最先端の検査機器があるところはしっかり数値も見えて安心。」
という価値観の飼い主さんもいれば
「手技と経験値による診断で、数値よりも犬そのものを診てくれる先生こそ安心。」
という価値観の飼い主さんもいるでしょう。

他にも、
「いつも混雑していて長く待たされるけど、自分の犬の順番でもじっくりと診てくれるいい先生だ。だから行く価値がある。」
逆に、
「いつ行ってもすぐ自分の犬の順番がきて、診察と診断を早くに判断できる先生こそ名医だわ。だから何かあったらここに来る。」

もちろん状況によっては意見が変わることもあるかと思いますが、価値観はそれぞれだと思います。

動物病院

動物病院も選べる時代。特色や得意分野もそれぞれあり、24時間対応、夜間救急対応という特色のところもあるかと思います。この「24時間対応」について思い知らされた、私と相棒犬・といちが体験した話です。

相棒のといちが12歳の秋の終わりのことです。
車で一緒に出掛けていて夜に戻り、車から降りる時に違和感がありました。いつもは車から降りたらスタスタ家の方向に歩くのですが今日は遅い。歩き方がぎこちないのです。車に乗る前はなんともなかったのに。でも家に入ったら自分のお布団で落ち着いた様子だったのでその晩はそのまま寝ました。
迎えた朝。やっぱり様子がおかしい。玄関で立ったまま固まっているのです。私を見上げる視線も困った目をして小刻みに震えています。どこか痛いみたい。お腹痛くて下痢?でも下痢なら歩き回ってピープー鼻を鳴らしてアピールする子なのですが全然様子違います。
朝の7時。かかりつけの動物病院はまだ開いていない時間。急いで24時間対応の病院に行くことに。

24時間対応病院に到着してからも変わらず動きがぎこちなく小刻みに震えているといち。獣医師に「様子がいつもと違ってどこか痛いみたいなんですが…」と待合室で話したところで、といちはその場で失禁してしまいました。超キレイ好きの和犬、室内で排泄なんてしたことがありません。しかも固まった姿勢のままでジョーっと。全くいつもの様子ではないといちに一体この子の身に何が起こっているんだ!と心配が膨らみました。
しかし、獣医師は冷静に「怖がりな犬がビビッてオシッコしただけでしょ」と。

ん?いや、違うでしょ。違います!確かにシャイな犬だけど、この失禁も震えもビビった態度とは全然違います。

そんな飼い主の声が獣医師の耳に入ったかどうか分かりませんが、診察台に乗せたところほとんど触らず「診察」をしてくれました。そして、「特にどこも痛がる様子はありませんね」と。

「怖がりな犬がいつ咬んでくるか分からない」と思ってビビっているのか、診る技量がないのか。とにかくここではダメだと感じました。とりあえず血液検査だけしてもらい、その結果が出る頃にはいつものかかりつけ病院が開く時間に近づいていたので「血液検査異常なし」の結果を奪い取るようにかかりつけに駆け込みました。

かかりつけの病院についてからも身動きできず固まっているといち。かかりつけ医には「どこか痛そうだね」と理解してもらえました。丁寧に慎重に触診を重ねて、首が痛いということが分かりました。頸椎ヘルニアの診断で治療をすすめ、ことなきを得ました。

確かに初見の犬を診ることは「いつもの様子と比較」ができないので、特殊な判断や技量が必要になることでしょう。「24時間対応」と「救急対応」とは違うのだ、と思い知らされました。
別の「夜間救急対応」の病院にお世話になった時は、それはそれはしっかりと救急対応をしてもらえ体制や技術が違う世界だと感じました。

犬用カート

わんこの非常時、人間のように救急コールで救急車が駆け付けてくれるわけではありません。どこに連れて行くか・行かないか。飼い主の判断が全てです。
※マイカーがない方はタクシー会社の電話番号もいくつか備えておきたいものです。

知って備えて、賢く使い分けができると良いですね!

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わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

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