皆様、はじめまして!ドッグトレーナーの刈屋美和と申します。
WELLBE DOG SCHOL(ウェルビードッグスクール)という「家庭犬と飼い主さんのためのドッグスクール」を主宰しております。
ここでは「愛犬にとって快適な暮らしとは?」や「愛犬の笑顔をもっと増やしたい!」など愛犬とあなたがより快適に、そしてお互いが楽しく暮らすためのヒントとなるようなコラムをお届けしてまいりたいと思います。
まずは私が犬とどんな関わりを持っているかと申しますと、生まれた時から身近に犬がずっといましたので30数年間を犬と共に育ちました。その中でも犬全般の勉強の為、動物専門学校で3年、トレーナー修行を約6年、独立してスクールを立ち上げ約7年。真剣に犬と向き合い16年が経過しました。
スクールのスタイルはというと、ご自宅(わんこのテリトリー)に出張して家庭犬としてのしつけ方を飼い主さんにお教えするスタイルをとっております。
さて、今回は「家庭犬」というキーワードを取り上げたいと思います。実は普段私たちの身の回りにいる「犬」達には色々な役割があり、ざっくりと2つのグループに分けることができます。
ひとつは盲導犬・聴導犬・介助犬などの補助犬や、災害救助犬、麻薬探知犬、警察犬、他にも狩猟犬・牧羊犬・番犬などと言った特定のお仕事を持っているわんこのことを「作業犬・使役(しえき)犬」と呼びます。反対に特定のお仕事を持たず、家庭の中でコンパニオンドッグ(伴侶犬)として暮らすわんこのことを「家庭犬」と分けることができます。
犬のトレーニングを人間世界に例えて言うなら「家庭犬のトレーニング」は小・中学校の義務教育。「作業犬・使役犬のトレーニング」は専門学校や職業訓練などの目的に合わせた義務教育以上の教育。「しつけ」と「訓練」は似ているのですが細かく分けると違うのですね。
私がトレーナーとして関わるわんこは、「家庭犬」のカテゴリーです。(きっとこの記事を読んでくださる方は「家庭犬を飼っている」もしくは「飼いたい」と思ってらっしゃる方が多いのでは?と思います。)
日頃、公園などでレッスンをしているとご近所の方が「あら~、○○ちゃんはいい子なのになんでしつけなんてするの?」なんていう疑問を投げかけられることがあります。まだまだ「悪い子だからしつけをする」という考え方が根強いようです。人間に置き換えるとちょっとおかしな話ですよね。
家庭犬に必要なしつけの一例をあげると…挨拶の仕方や、おうちの中での過ごし方(いたずらしない)やトイレのルール、お留守番。何よりも飼い主さんに愛着を感じ、人間社会に慣れ親しませることが何より大切です。そうすることでむやみやたら吠えたり噛んだりといった行動がでにくくなり、問題行動予防にも繋がるわけです。
しつけを怠ってしまったり、うまく教えてあげられないと、実は自分も困ることになりかねません。そこらじゅうオシッコ臭い家になってしまったり、お留守番の度に吠えてわんこにストレスを与えたりご近所から苦情が来てしまったり。何よりキチンと休まる居場所を作ってあげないと、落ち着きがない・興奮して聞く耳持たない・地に足のついていないわんこになりやすくなってしまうからです。
動物愛護先進国の欧米では「犬を飼ったらしつけをする」という考えが犬嫌いの人にも認知されているそうです。自己流でやるかプロと共にやるかはそれぞれの選択として、「犬を飼ったらしつけはお互いにとって必要なこと!」という考えが常識となることを願っています。「うちはただ飼っているだけだからしつけなんていらないわ~」なんて言わないで下さいね。
しつけやトレーニングを通しわんこと意思疎通のとれた日常を。愛犬の笑顔が増えることを願っております!
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