WEB事業部の櫻井です。
暖冬と言われていた2018年冬ですが、最近はすっかり寒くなってきて朝起きるのが辛いですよね。
さて、この時期によく「24時間換気システムを稼動させると冷たい風が入ってきて寒いから冬の24時間換気システムは止めている」という話をよく耳にするのですが、果たしてそれでいいのでしょうか?
24時間換気システムとは?
住居の断熱化や気密化が大きく進んだ結果、すきま風が減り室内の温度が一定に保たれやすくなった一方で、換気性が悪化しました。換気性が悪くなると、空気汚染はもちろん、カビやダニも繁殖しやすくなります。
また、気密性を高める為に建築に使われている建材からは化学物質が放出されているため、それを知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまい、体に悪影響を与えてしまいます。
それらが原因で起こる体調不良を「シックハウス症候群」と言います。
主に、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・皮膚の痛み・目の痛み・呼吸器疾患などの症状が見られ、新築やリフォーム後の住居で症状が出る可能性が高いと言われています。
その為、シックハウス症候群を防ぐために設けられたのが、24時間気システムの設置義務です。2003年の改正建築基準法によりすべての建築物に設置が義務付けられました。
24時間換気システムを稼働することにより、1時間で家全体の半分の空気を入れ替えてくれるので、2時間で家全体の空気が入れ替わることになります。
24時間換気システムのメリット
結露しにくくなる
24時間換気をOFFにしてしまうと、空気の対流が起きず、室内で発生した湿気が換気から外に排出されない状態になってしまうので、結露しやすくなってしまいます。
結露したままの状態を放っておくとやがてカビが発生し、カビが充満している空気を吸うことになり、健康被害に繋がりかねません。
ただし、絶対に結露しないというわけではなく、「結露しにくい」の程度です。我が家で言うと冬の朝起きた時の寝室とリビングは結露してしまいますが、それでも24時間換気のなかった賃貸に比べたら雲泥の差で少ないです。
電気代は意外に安い
「電気代がかかるから24時間換気はつけっぱなしにしない」という方もいらっしゃいますが、24時間換気をつけっぱなしにしても1ヶ月で数十円~数百円ほどの電気代しかかかりません。
24時間換気システムのデメリット
冷気を感じて寒い
冬場だけ24時間換気システムをOFFにする方がいらっしゃるようです。その理由は「冷気が入ってきて寒いから」とのこと。
しかし前途にもありますが、24時間換気システムをOFFにしてしまうと体に悪影響を及ぼしかねませんし、床がビショビショになるほど結露してしまったという事例も起きているので、冬場でも常に24時間換気システムは稼働することをお勧めします。
寒さ対策としては、空気の量を調整できるタイプもありますし、ソファ等の家具の配置を変える事で対応できると思います。
24時間換気システムは常にONで
これから年末年始で数日間家を留守にする方も多いと思いますが、外出の際は必ず24時間換気をONにしたままにして下さいね。
カテゴリ: エブリワンズ不動産BLOG 24時間換気システム, シックハウス, 換気, 新築, 気密性, 結露