災害

災害被害を抑えるために(1)外構編

不動産コラム

災害

このたび、大阪北部地震で大きな被害が出ています。お亡くなりになられた方へ心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、悲しみの中にありますみなさまに、心からのお悔やみ申し上げます。また、被害に遭われている方の一日も早い回復と復興をお祈り申し上げます。

長野県や群馬県などを震源とするやや大きめの地震があった中で、播磨高槻断層を中心に大きな地震が起きました。被害に遭われた方の事を思うと残念でたまりません。

不動産業界に携わるものとして、塀の問題は、前から気になっている事ではありました。大きな地震がある毎に、建築基準法が改正され、より安全な方向に向かっている事は間違いないと思います。それでも、今回のような悲劇がおきてしまいました。

自然の驚異は物凄いものもあり、一般人である私には考えもつかない被害を及ぼすこともあります。また、確率的に考えてもしょうがない、仕方がないというものもあるかも知れません。しかし、今日(こんにち)のように頻繁に震度5~6弱の地震がおこるのであれば、この程度で壊れてしまうものに対する対策はもっと真剣に考えていかないといけないと、思いました。

現在の法令は、なかなか既存のものに対して撤去や是正補強勧告というものは、出しづらいものになっています。

しかしながら、被害を最小限に抑えるために、考えられる対策としては…

ひび割れた塀

まずは自宅から確認してみましょう

チェックする場所は?

  1. 塀等の壁類や擁壁にひびや傾きがないかチェック
  2. 塀等や擁壁が、建築確認や工作物申請等の許可を得て作られたものかどうかのチェック
  3. 鉄筋探査機等で鉄筋が入っているかどうかのチェック

チェックする時に必要なものって?

  1. 傾きを調べるためには水平器が便利です(100円均一でも売っている所がありますが、ホームセンターで各種取り揃えられます)
  2. 建築確認や工作物申請等の許可を調べる場合、川崎市であれば『まちづくり局指導部建築管理課』、横浜市であれば『建築局 建築指導部 情報相談課』で相談してみてください。建築確認図書がお手元にございましたら、そちらで塀や擁壁部分が記載されているかをご確認下さい。
  3. 鉄筋探査機はホームセンターやネット通販でも売っていますが、建築士さんやホームインスペクターさんに依頼する方法もあります。
    (費用がかかりますが、15年以上建物が経過していれば、外壁塗装が必要かどうかなど、建物含めてみてもらうというのも一案です。診断士さや業者さんはしっかり選びましょう!東京神奈川であれば当社でご紹介も致します)

水平器と鉄筋探査機

不具合ってどんなこと?どうすればいい?

  1. 傾きやひびがある場合・・・補修や改修が必要な場合があります。生垣にすると、行政で補助金が出る場合もありますので、ご家族等で外構リフォームも含めてお考え下さい。ヘアクラック(髪の毛1本程度のひび)でしたら、ボンドコーク(水性シール材)をしっかりと押し込んで塗るだけでも2年程度もつ応急処置になります。放っておいて、鉄筋に水が入ると爆裂現象を起こすなど、大変なことになる前に処置しましょう!
  2. 高さ1.2mを超えていて工作物申請等の許可が出ていないとか、建築確認時に一緒に申請されていないなどの場合は、建築士さんや役所と相談し、改善をお勧めいたします。工事をした業者さんがわかれば、そちらでも確認を取っておくと良いかも知れません。工事中の写真や図面等で安全確認が取れるかもしれません。
  3. 低い物など無筋コンクリートでも安全なものもあるようですが、高いところにあるものや、高さ1.2mを超える塀等や擁壁に鉄筋が使われていないとなると、心配です。

危ないかも?と思ったら、すぐに行動してみましょう。わかなければ、相談しましょう。安全第一です。ただし費用が発生する場合や、検査や工事等が伴う場合、業者さんは相見積もりをとるなど、しっかりと見究めましょう。

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