不動産を高く売りたいと思ったことはありませんか?
ちまたでは、高く売る方法と称して、様々な方法を推奨しています。
売却中の方なら
- 「明るく綺麗に」
- 「お客様が来た時は、笑顔でお迎えし、ごゆっくりご覧くださいと言ってください」
- 「事前に電気をすべて点灯し、風を通しておく」
- 「整理整頓をして、広くすっきり見せる」
- 「生活感を出しすぎない」
- 「POPをつける。営業マンには詳しく説明する。」
- 「内見にいらしたお客様には、売り主様自身でセールスしない。」
売却相談する前の方なら
- 「麻生区で一番」など実績のある会社に依頼する。
- 「できれば引っ越して、ハウスクリーニングしてから売って下さい」
- 「情報を統一しておきたいので専任媒介にして下さい」
- 「広く浅く広めるために一般媒介にしてください」
- 「周辺で実績のある会社(担当者)に、任せてみて」
- 「査定を3社以上に依頼し、やる気のある営業マンを選ぶ」
- 「査定金額の高いほうから2番目の会社を選ぶ」
- ・・・
- ・・・
なるほど~、・・・でも知ってるな。
う~ん。
えっ!!!
最初はまともだったものが、段々とそのサイトを作った人のもとへと誘導されるようになっていたりして・・・。
不動産業者であれば、専任媒介にして自社の都合や利益を最大化できるように・・・。
ポータルサイト系やアフィリエイト収入を狙う解説員であれば、一般媒介にして手数料をもらえるように・・・。
どこを見ても、本心からお客様のために!という視点で動いてくれる会社・担当者というのはみつけにくいと思います。
かと言って、不動産をお客様自身が販売することは極めて難しい業者というのは少ないようです。おっ!「いいなぁ」と思うことが書いてあっても、売り主様のためだけに高く売ります。買主様を競争させますと、書いてあったサイトもありました。
さて、みなさん、
どちらか一方にだけ有利なことをするというその業者、その営業マンは、信用できますか?
「高く売りますよ」と言って専任売却の依頼を受けて、「安く買えますよ」と言って、買主様から申し込みを取る。売り主様、買主様に情報を渡さない担当者によくありがちですから、注意して下さい。
じゃぁ、「高く売る方法」ってのはないわけ?と言われるかもしれません。タイトル詐欺って言わないで、もう少しお読みください。
「高く売る方法」 = 買主様が「高く買ってもいいと思う」!!
当たり前のように思えるここが大事なんです。
例えば、
「隣の家」が売りに出されたら、他の人より高くても買いたいと、私は思います。
他にも、
「売ったら1000万円だけど貸したら月15万円の借地権付きの家」
「1種低層住居専用地域や公園が南側に接しているマンション」
「多摩川沿いの耐震または免震構造のマンションで大型犬可」
・・・・・・・・・・・・etc
上に挙げている例は、これは買主としての私の気持ちです。
そして、売ろうとしている方(売主様)は、現実に売りに出していない状況の中で査定され、本当の買主様は、査定時点では、登録されていない方が圧倒的に多い・・・登録されている方が多ければ、売りに出してから成約するまでの期間は平均1~2週間で売れていてもおかしくはないですよね・・・のです。
だから探しているお客様がいます!という、嘘に近いチラシ広告や不動産業者の声だけで決めちゃダメなんです。
結論としては、一般的な査定マニュアルに基づかない価値を、買おうとしている方が欲している場合、「高く買ってもいいと思う」が、でていくる可能性があるのです。更にその価値に希少性があれば、高く売れる可能性が高まるのです。そのためには、売却を担当する者が、売ろうとしている物件の特徴を掴むことと、買主様の要望を良くわかっていることも重要になってきます。
だからこそ、その担当者の誠実さ、知識、お客様への対応力を見極めなければならないのです。
が・・・。難しいですよね。
特に、お買い替えなどで、確実に売却する事が必要な場合は、高く売ることよりも、安心できる買い取り保証で一番高い金額を出した会社に依頼するなど、売り主様の状況次第で、選ぶポイントも変わってきます。何を優先したいかを見失わないよう、お気をつけください。
長い文章を最後まで読んで下さった方にせめてもの御礼です。嘘を見抜く質問を何点か、ご参考までに。
査定または電話で問い合わせた時
「私の物件買ってくれそうなお客様いますか?」いると答えた営業マンには、
- 具体的にどんな感じの方が探しているか
- 予算はいくらくらいなのか
- 場所を限定して探しているのか
この辺りを話の流れが途切れない感じで聞いてみて下さい。相手が一瞬つまるようであれば、ちょっと気をつけましょう。
逆にいないと答えた営業マンには、「どのようにして売るのか」を聞いてみましょう。
どちらにしても、百戦錬磨の営業マンにはうまく丸めこまれてしまうかもしれません。やる気のない人は論外ですが、一生懸命に活動する意味を、「売主様のために営業するのか」「自分の稼ぎのために営業するのか」自信をもって勘違いしている場合が多いので、その点を注意していると、自分の味方になってくれるかどうか判断できる可能性が広がります。
売却中に案内依頼が少ないと感じた時の質問例
「○○不動産の△▲です。物件の確認をお願いします。【東百合丘4丁目4580万円の一戸建て】、まだご紹介可能ですか?」
※注・・・びっくりするような答えが返ってくる事もありますので、何があっても落ち着いて行動して下さいね・・・。
申し訳ありません。長くなってしまいました。
ただただ高く売りたいというのは、公正な立場からすると間違っているようにも思えます。しかしながら、売却物件が先にあり、次に、買主様が選ぶ立場にあるというのが、不動産市況の流れです。ですから、高いと思っていても、それ以上に価値があるというものが一つでもあるのならば、それに価値を見出してくる方を待つというのも一つの方法だと私は思います。