ホームインスペクター(住宅診断士)
12月17日昨日ですが、1ヶ月前の11月17日に行われた、日本ホーームインスペクターズ協会実施の公認ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験の合格発表がありました。
受験者数が1015名、合格者数が261名 合格点は37点/50問 合格率は25.7%でした。
こちらの試験、項目毎に基準点も設けられておりました。
- 建築 08/15問
- 調査診断 17/25問
- 不動産取引 02/04問
- 倫理 04/06問
アメリカでは、不動産取引の70~90%の割合でホームインスペクションが行われており、住む前に購入者が、住宅の劣化状況や欠陥の有無の他、リフォームすべき箇所などを見極め、購入後どのくらいの費用がかかるのか判断するのに役立っています。
日本でも、だいぶ普及してきましたが、まだまだ売主様がむしろ不安になるケースが多く、全体の普及率が多いとは言えません。これは、私たち不動産業界に携わるものが、お客様(買主様だけでなく、売主様のためでもある)のために動かなければならないところを、トラブルを面倒がったりしていた名残りだと思います。
私自身反省し、今後は、瑕疵保険などの制度も含めて、お客様のお役に立てればと思っております。
買主様だけでなく、売主様のためにもなるホームインスペクション
ちなみに、なぜ、買主様だけでなく、売主様のためにもなるかと申し上げますと、
- 建物の瑕疵担保責任(※1)については、通常引渡し後3ヶ月間の責任を持つという特約のある契約書が一般的だからです。
【=引渡し後瑕疵が見つかった場合、売主様が定められた修復費用を負担します】 - 建物に不安がある場合、買おうとしにくいからです。(買主様の立場からすれば当然ですが、それによって、本来売れるものさえ売れない=建物解体費用まで計算に入れられ、土地価格以下に評価されてします場合さえあります。)
- 例え希望の価格で売れなくて住み続けることになっても、どこを直して住めば良いのかがおおよそわかります。
- 木造住宅は、メンテナンスさえすれば、半永久的に持たせることができるのです。
※1(建物構造上主要な部位の木部の腐食、シロアリの被害、雨漏り、給排水管の故障)
私は、建築士の資格はありませんので、本格的なホームインスペクションは、先生に依頼しますが、今までの経験から、おおよそのアドバイスはさせて頂くこともありました。自分がどの程度の知識レベルにあるかの確認も含めて試験を受けさせて頂きましたが、結果を見てホッとしました。ただ満点ではありませんでしたので、やっぱりまだまだ勉強して行かなければなりません。
先日、国交省から建築士の資格を停止するような処分も5件ほど発生していました。住まいに安心を求めていく姿勢は、国からもより厳しく求められていくことでしょう。
お客様がご納得のいく安心に応えられるよう、これまで以上に頑張って参りたいと思います。