1.土地に関すること
建て直す際、法的に建築することができるかどうか?建築確認の取得可否
例えば、
- 道路接している敷地の境界部分が2m以上ある
- 建築基準法上の道路に接している
- 上記に満たしていない場合、リフォームを続けて、住み続けて行くことができるかどうか。また、その分、納得出来る価格なのかどうか。
2.建物に関すること
- シロアリがいないか?または建物に関する売主の瑕疵担保責任が免責になっていないか?
- 雨漏りがないかどうか?ある場合は修復にどの程度の費用が生じるのか?
- 建物構造上主要な部位の木部の腐食がないかどうか?
上記、3つのことが、新築であれば10年、保証されています。10年経てば後は知らん顔という事が最近は減ってきていて、10年目までに数回の点検補修(ほとんどの場合有償)すれば、再度10年保証を受けられるようになってきています。
これと同じ事を、中古戸建てにはなかなか望めません。では、その分どこがメリットになっているでしょうか?
価格?
立地?
グレード?
環境?
そのどどれもが当てはまっているかも知れませんし、ないかもしれません。では、中古戸建ての一番の魅力はどこにあるのでしょうか?
私の考える中古戸建て最大のメリットは、【現状を知った上で購入出来る】ということです。
↓
つまり、【調査・情報開示がしっかりなされていれば、状態がわかって、納得の上購入出来る】
↓
さらに
【地盤が十分に安定してきていることを、確認して購入することが出来る】のです。
数年~数十年、大きな地震や圧密沈下などの影響を受けても安定している(←ここ大事です)住宅であれば、それだけ地盤も安定しているであろうことを、一番示してくれています。その上で、更に大きな地震が来た際にも安定していられる可能性の高い、耐震基準を備えているか、リフォームして備えられれば、安心感は更に増すと思います。
雨漏りであれば、どこから漏れているのか検査だけでも数十万円です。抜本的なリフォームが必要なこともあります。ねずみを防ぐのも、侵入経路を特定し、塞ぐなどの工事や清掃等が望まれます。このように事前に明らかになっていけば、費用がいくらかかるかわかった上で、他との比較ができます)
もちろん、最近の建売住宅を含めた、新築住宅の性能は、数年前のものより更に、格段に進歩して来ています。法的な整備も進みましたし、お客様の安心感のためにという考え方も、企業が採用してきた結果だと思います。地盤の保証も長期で付けられるところが増えて来ました。
長くなってしまいましたが、一戸建てが欲しいと思った時、【新築】か【中古】かで探すのではなく、最初は、どちらも検討対照に入れて欲しいと思うのです。
新築の良いところは、誰も住んでいないところと保証期間の長さ
中古の良いところは、現状を見て判断できる。状態が良いということは、地盤が安定している。
大きな違いはこの2点です。