これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

クレートに愛犬と一緒に入る飼い主

わんこを迎える

ドッグトレーナーのコラム

先日、とても素敵な心意気の飼い主さんに出会いました。

まだ一歳未満の仔犬ちゃんと暮らす飼い主さんで「初めてわんこを迎え入れた」というおうちでした。
仔犬ちゃんが来る前からわんこについて色々と勉強と準備をなさったそうで、それは暮らしの環境面や食事だけでなく、普通は見落とされがちな社会化や落ち着きについてなども調べたという熱量!

そういったお話を聞き、そして愛犬の様子も見させていただき、私は心が温かくなりました。

クレートに愛犬と一緒に入る飼い主

自分が犬だったら…こうやってこういう家族に迎え入れてもらいたい!そう、わんこ視点で願う私の理想の犬の迎え方をされていました。

とは言え、出会いは必然ですから一目惚れで買ってしまうことだってあるでしょう。そういった迎え入れ方を全否定するわけではありません。
ただ、例えば人間の赤ちゃんが誕生するまでには十月十日(とつきとおか)。その期間に新しい家族を迎え入れるために色々と準備をすると思います。それはベッドや衣服などの物だったり、成長に伴いどんなことが起こるのかという知識だったり。
もちろん生き物ですから育児本通りにいくことばかりではないでしょう。しかし「こんなことも起こりえるかも」と知っておくことが、いつか役に立つことにも繋がり、応用が利くこともあり、自信に繋がることではと思うのです。

わんこの発情は年に二回。そして順調に妊娠したとして誕生するまでには約二か月。例えば優良なブリーダーさんに仔犬が産まれた時の予約をして、性別・性質・健全性などをみて見合う仔犬がいたら迎え入れる。これがスタンダードになれば、衝動的に飼い「こんなはずじゃなかった・・・的なお悩みを抱えたり、放棄されるわんこも減るのではないでしょうか。

すごくハードルの高い理想かもしれませんが全員とは言いません。このような飼い主さんがひとりでも増えてくれるといいな、と。

他にも最近、お子さんがいらっしゃるお宅でわんこを迎え入れるまでに子供達を先頭に家族みんなでわんこの勉強をした!というご家族もいらっしゃいました。
このように特にお子さんがいらっしゃるご家庭では、例えば約二か月早起きをして散歩や世話をする習慣の練習をするというのも大切なことであると考えています。迎えてから「毎朝しんどい」となってしまうとわんこも家族も不幸です。わんこと暮らすには、昆虫や植物を育てるより何十倍もの関わりと手間や労力が掛かかり、それが楽しめる人間でないと飼いきれませんよ、ということを事前にチェックする機会にもなると思います。

「犬を飼いたい!」と言い出すのは大抵お子さんかパパ。そして結局一番面倒をみることになるのはママであることがほとんどなのです。

こういった準備期間を経て迎え入れて欲しいな~と、常々思っています。

前述の飼い主さん、仔犬ちゃんがおうちに来るよりも前に万が一に備えたエリザベスカラーなども準備していたとのこと。素晴らしい備えだと思いました。

犬のエリザベスカラー

奇しくも仔犬ちゃんを迎え入れてから数か月経ったある日に大きな怪我をしてしまったそうですが、迎え入れてからエリザベスカラーなどの様々な事柄に慣れ親しませる練習を地道に行っていたおかげでエリザベスカラーや諸々を怖がりも嫌がりもせず治療や処置がスムーズであったそうです。

「これからわんこを迎えたいかも」と思われている方がいらっしゃったら受け入れ態勢を整える時間として、社会化などを重視するトレーナーや保育園などに事前に相談に行くという選択肢をぜひ持っていただけたらと切に願います。


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

川崎市麻生区の不動産、株式会社BBTエブリワンズホームへの各種お問い合わせはこちらから

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