これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

わんことお散歩

ドッグトレーナーのコラム

先日のこと。愛犬とお散歩をする夢を見ました。

行き当たりばったりの公園で。車の後部座席を開けると、指定席から愛犬がいつものように出てきます。共にブラブラと歩き「この草むら好きそうだよー」と愛犬を呼んでみたり。最後はブリブリ出たう〇ちを拾いながら健康状態をみる、という夢でした。
まさか夢でもう〇ちを拾うとは!(笑)

実は夢でお散歩していたわんこは7ヵ月前に虹の橋を渡ってしまった子なのです。亡くなってから初めて夢に出て来てくれたわけですが、お告げ的な特別な夢ではなくごく日常の風景を見させてくれました。

犬と散歩

日頃、皆様も愛犬とのお散歩を楽しんでいらっしゃいますか?
お散歩はわんこを飼ったら毎日必要な日課の一つ。疲れている時はしんどいこともありますが、反面、健康増進に繋がったり、四季を感じられたり、犬を介し老若男女いろいろな方と挨拶やお話する機会があったりと楽しいことも多いものですよね。

わんこにとってもお散歩には様々な大切な要素があります。
排泄だけでなく、身体的な健康の為に「歩く」「走る」などの運動・フィットネス的役割、そして「日光に当たる」「風に吹かれる」ことも皮膚などの身体機能には大切なこと。体を動かせば色々な組織が活性化し、体内の循環活動が促進されるわけです。
精神衛生面の健康の為に「社会化(外の世界へ慣らす)」「気分転換」「情報収集」「飼い主とのコミュニケーション」などの精神的な満足感、例えるならウインドウショッピング的な役割があります。

犬と散歩

そのわんこのいるステージ(仔犬ちゃん、1~3歳の若い犬、7歳過ぎのシニアワン、病気療養中など)によってお散歩の内容が合うように変えてあげたいものですが、特殊な場合を除いて『散歩が必要ない犬』は私はいないものと思っています。

というのも時折耳にする驚きの話ですが、仔犬を手に入れる際にペットショップやブリーダーなどから「この犬は散歩は必要ないよ」とか「この犬は室内で遊ばせる程度で充分」と言われました、というケースが少なくありません。

人よりも活動的な動物で、しかもエネルギッシュな若いわんこであれば尚更お散歩がどんなに重要かお分かりいただけるかと思います。身体的な運動不足や精神衛生面の活動不足などによるフラストレーションは様々な問題行動の引き金となります。甘い売り文句に惑わされないようにお気を付け下さいね。

では「お散歩って一体何分くらい行ったら良いのか」この質問よく聞かれます。もちろん個体差がありますので答えは一概には言えません。また、散歩の内容も歩くだけでは若いわんこにとっては運動になりません。ボール投げや宝探しなどのゲームを取り入れれば格段に散歩の質が上がります。このように内容によって満足度が異なりますので時間単位で表すことは難しいので、私がよくお伝えすることは「お散歩から帰ったわんこが満足げに寝るようであれば適正」ということです。

「帰宅後もテンションが高い」ようなら発散できず物足りないのかもしれません。
「結構運動させたはずなのに、帰宅後もテンションが高い」ようならば、興奮させ過ぎてしまっているのかもしれません。筋力ばかりを使う内容だと脳内が興奮物質で溢れ返り疲れを感じにくくなってしまうことがあります。筋トレだけでなく脳トレも取り入れた遊びが鍵を握ります。

また散歩の後にご飯をあげる習慣の場合「ご飯まだ~?」と落ち着かない傾向があります。興奮時の飲食は胃捻転を起こす危険性もありますので、帰宅後少なくとも30分以上は避けるようにしたいものです。

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具体的に「引っ張られずに歩くには?」や「どんな風にしたら楽しいか」などはひとつのコラムでは網羅しきれず、実際のトレーニングでぜひ体験して頂きたいところですが、ちょっとした工夫で楽しめるヒントとしては「いつものコースをちょっとだけ寄り道」や「いつもは足早に通り過ぎる道を立ち止まって見渡す」そこに「愛犬がどんなものに興味を持ちその視線の先には何があるのか」を感じると新たな発見があったりするものです。

野外活動で満たされたわんこは良く寝ます。特別なお出かけももちろん楽しいですが、日常のわんことのお散歩にも楽しいことがたくさん転がっています。満足げな顔で眠るわんこの姿を沢山見たいものです。


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

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