これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

犬と猫

わんことにゃんこ

ドッグトレーナーのコラム

コンパニオンアニマル(伴侶動物)としてわんこ以外に名前があがるのが「猫」。

実は我が一家は完全なる犬派。

…でした。14年前までは。

私には姉がいまして幼い頃の姉が大事に飼っていたインコを野良ネコにやられてしまったことが発端のようです。それは私が生まれる前のことで、私はずっと犬がいる環境で育ちました。高校卒業後は動物専門学校で3年学び、その中には「猫」の授業もありましたが主に「犬」についてがメイン。「猫」は嫌いではありませんでしたが「犬」ほど好きではないという感じでした。

そんな一家が猫派に変わる出来事が起こります。
ある日帰宅をしたら、猫のことを一番敬遠していた母が小さな仔猫と一緒にいるのです。

犬と猫

「散歩していたら家まで付いてきてしまった」と。仔猫はどうやら散歩をしていたうちの愛犬を気に入ってしまったらしく母猫を求めるように家までくっついてきたのだとか。

すっかり居間に鎮座し馴染んでいる様子の仔猫。面倒みる以外の選択肢は浮かびませんでした。うちの愛犬を母猫と思っているような行動に「こいつはオスだよ~」なんてツッコミつつ、もうみんなデレデレ顔。

どうやら聴覚障がいがあり聞こえていないことも分かりました。日が経つにつれ愛犬の動作を真似てか犬っぽいしぐさも増え、私が帰宅する時には愛犬よりも先にお出迎えする(音で気付くのではなく上から見ている)妙に犬らしい性格に成長しました。

犬と猫

こうしてアンチ猫派だった一家が新しくやって来た仔猫にすっかり骨抜きにされ猫派になったのです。

かな~り前置きが長くなってしまいました。
トレーナーでにゃんこも飼っていると「(犬がいて)次に猫も飼いたいのだけど何か注意する点は?」と聞かれたりします。

私は犬の専門家で猫に関しては一般飼い主レベルなので犬目線でしか答えられませんが、それぞれの習性から生活スタイルを考えていくと良いかと思います。

わんこは主に平面で生活しますが、にゃんこは3D。高いところが居心地良くキャットタワーやキャットウォーク(壁に通路)があるとお互いゆっくり休めたり移動できたりします。板や棚を上手く利用してDIYしている方もいます。

猫は高いところが居心地良くキャットタワーやキャットウォーク(壁に通路)があるとお互いゆっくり休めたり移動できたりします

わんこはごはんを出されたらあっという間に完食だと思いますが、にゃんこはすぐには食べずに残しちゃう子もいますので食事場所は選びたいところです。
また、にゃんこ用トイレにある砂やうんちについつい手を伸ばしてしまうわんこもいます。

これらに関しては体格差があるのならば、にゃんこの大きさだけ通れる通路を作ってその先にごはん場やトイレ場を作るのも手かと思います。
「わんこもにゃんこも同じくらいの大きさ」という場合でも、高さを利用すればトラブルなく上手に住み分けできると思います。

ここまではにゃんこを迎えた後のお話をしました。
先住わんこの性質などによっては、にゃんこを迎えることは難しいこともあります。

例えば社会化が成されていなくて犬猫に吠えてしまうわんこの場合。
飼い主さんが社会化トレーニングを進めるつもりでにゃんこも飼うのであれば良い方向に転がるかもしれません。しかし、そんなことは全く考慮せずただ飼うだけではお互いストレスフルな生活になることが目に浮かんできます。
(営業のような話になってしまいますがトレーナーに相談するとより良いかと思います)

どこから迎えるか、という事も大事です。

先住わんこがいる場合、里親にゃんこを迎えることを選択肢の第一位に挙げて頂きたいです。というのも保護ボランティアさんが里親にゃんこの性格や好みをある程度把握しているという強みがあるからです。先住わんことの相性は大事ですよね。
わんこに寛容なにゃんこがいればより迎え入れやすいかと思います。

代表的なリンク(それぞれの譲渡条件をご確認ください)

川崎市動物愛護センター
川崎市では行政では珍しい、ボランティアさんとタッグを組んで犬猫の譲渡活動を行っています。(→譲渡動物情報について
おーあみ避難所 福島原発20キロ圏内犬猫救出プロジェクト
横浜市青葉区で犬猫の保護活動をしている個人ボランティアのグループで、3.11以来福島原発20キロ圏内の犬猫を救出・保護するプロジェクトも行っています。

最近「犬ブームは下火で、今後は猫が流行る!」なんていう嫌なあおりを耳にします。生き物、ましてや「家族」「仲間」とも呼ばれる動物達に、流行り廃りなんてあってはならないことだと感じます。

犬には犬の、猫には猫のそれぞれの魅力があります。そのふたつが重なる時、かわいいコラボがみられるかもしれません。

犬と猫


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

川崎市麻生区の不動産、株式会社BBTエブリワンズホームへの各種お問い合わせはこちらから

コメントは受け付けていません。

Related Posts - 関連記事もあわせてどうぞ -