私はドッグトレーナーではありますが、5年前に相棒・といちがお空に還ってからわんこと暮らしていません。にゃんこが2頭です。
しかし幸いなことに自宅でドッグホテルをしておりますので、お預かりわんこがいる時は近所の大きな公園へ朝晩お散歩に行きます。
徒歩2分のところに神奈川県立東高根森林公園があります。子供の頃から身近にあったのに、この公園のありがたさに改めて気付いたのはここ数年。スクールの皆さんと各地の公園でお散歩会をやったりするのですが、ゆとりのある敷地で無料駐車場にも恵まれている公園って貴重だなと。
この公園はひと山丸ごとが公園でコースもいくつもあるのが大好きポイントです。
例えば、お泊りっ子がエネルギッシュな若者わんこの場合。山を下って登る周遊コースだいたい1500mくらいの距離になると思うのですがウォーキングやランニング(登りは私がバテて歩きになりますが!)をします。
また、一緒に遊ぶのが好きなわんことは広い芝生広場やグラウンドでロングリードをつけてノビノビと引っ張りっこやボール遊びをします。
トレーニングスクールという特性上、見知らぬ人や他のわんこが苦手なわんこもよくお泊りにきます。その場合は、あまり人や犬が来ない穴場ルートを選びます。それでも誰かが登場することもありますが、迂回ルートも熟知していますのでそのわんこのキャパシティに合わせてお散歩ができる公園なのです。
私の朝のお散歩は大抵の時間が決まっていて会う人みんな顔見知りです。わんこ散歩だけでなくウォーキング、ランニング、筋トレ、動植物の撮影、修行(笑)と色々な方々が朝の公園を訪れます。そして自然とお互いに挨拶を交わします。
本当に挨拶と天気の話題くらいで通り過ぎますので、実は私が仕事としてお散歩をしているということをみんなが知っているわけではありません。いつも挨拶を交わしている方から「ねぇ一体何頭飼っているの?」と不思議そうに声を掛けられたことがあります。それも何人も。一時預かりのボランティアのような形で散歩させているのかな?と思っていた方もいました。嬉しいことに「いつも自分の犬のように歩いているから、あなたの犬じゃないとは思わなかった」と言われたことがありました。朝の清々しい公園でちょっとした嬉しい交流があることは本当に心のリフレッシュになります。
確かに、毎回連れているわんこが違うのは傍から見たら不思議ですね^^
仔犬ちゃんを連れて散歩させていると興味深い現象が起こります。
コロコロしたかわいい仔犬ちゃんをみかけると大抵の方が目を細めて「かわいい~、まだ仔犬ちゃんですか?」と話しかけてくれます。
そして「足が太いから大きくなるわよ」「ヤンチャになりそうね」「まだまだ大変なのはこれからよ」など査定やアドバイスが始まります。
それだけならまだ微笑ましい範囲ですが「うちの子が相手してあげるわよ」とズンズンと首が締りながらも走って近寄ってこられることがあります。心の中では「いやいや、お宅のわんこさん。一般のヒト目線だと明るくて遊び好きで友好的な風に見えますが、わんこ界でいえば近づき方が粗雑で乱暴と勘違いされてもおかしくない子なんで、うちのお泊りっ子の友達としては不合格です~」とにこやかお泊りっ子とアイコンタクト、そして颯爽とスルー。
背中の方で「うちの子は大丈夫よ、咬まないわよ」とか「いっぱい犬と遊ばせないとダメよ~」と聞こえるありがたいお言葉が飛んでくるのですが「あ!あっちに楽しそうな葉っぱがいっぱい♪行こう~」とお泊りっ子とルンルン遊ぶ場所を変えます。まぁ、聞こえなかったのかしら?って感じで相手の方にもそう後味は悪くないようにサヨナラします。
なぜか仔犬を連れていると飼い主(と思われている私)は「犬を飼い始めたばかりの新米飼い主さん」という立ち位置になるようです。きっと何頭か飼われてきた方にはこんな経験あるある!と共感いただけるのではと思います。
公園などの先輩飼い主さんが良い情報を持っていれば良い伝播が起こるでしょうけど、それがデマや古い情報だった場合には、本当の新米飼い主さんは情報に踊らされてしまうのだろうと感じます。
あとでトレーナーであることがバレたらちょっと気まずいかもですが、きっとまた違うわんこを連れていれば気付かれない!(笑)