これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

キャバリアの乳歯

わんこの歯

ドッグトレーナーのコラム

最近、レッスン生の仔犬ちゃん達が一斉に歯の抜け変わりの時期を迎え「永久歯ラッシュ」です。また今月、6月4日~10日は「六(ム)四(シ)」→「ムシバ」にちなんで「歯の衛生週間」と制定されていることもあり、今回のコラムはわんこの「歯」の話題に触れてみたいと思います。

先日、中型犬の仔犬ちゃとのトレーニング中、ふと床に目をやると米粒よりも小さい白い物体がありました。それがこちら↓

キャバリアの乳歯

一瞬ゴミかな?と思いましたが、良く見ると歯の形!長い部分で3mm程度。形状からして前歯の「切歯(せっし)」と思われます。

わんこは人間と同じく乳歯から永久歯への生え変わりがあるのはご存知の通りです。
乳歯の数は上アゴ・下アゴ合わせて「切歯」12本、「犬歯」4本、「臼歯」12本。全部で28本です。この乳歯が永久歯に生え変わるのは、一般的に生後4~6ヶ月の時期。だいたいの順番は切歯→臼歯→犬歯(必ずしも全部がこの順番ではありません)と生え変わるのですが、切歯は乳歯の中でも一番小さく気付かれないまま掃除されてしまうか、わんこ自身が食べてしまうことが多く見つかりにくかったりします。

かくいう私は相棒といち君が仔犬だった18年前に発見できたのは犬歯と臼歯の6本のみ。切歯は見つけられませんでした。

といちの乳歯コレクション

フィルムケースなどに記録というか記念品的な感じで残しています。皆さんもお手元にありますか?

抜けた乳歯について私の中の勝手なイメージ…「お年玉付き年賀状」で例えるなら乳歯の犬歯・臼歯は『3等切手シート』。そして乳歯の切歯は『2等ふるさと小包!』ってくらい見つけた時のテンションが違います(笑)

そんな永久歯ラッシュの中、このサイトの主である徳山家のボンヌ嬢は、切歯を含む一通りの乳歯をゲットされています!

切歯を含む一通りの乳歯

歯の主な役目は食事の為ですが、人間の様に噛み砕くような咀嚼が目的ではなく獲物を切り裂き大まかに細分して飲み込むスタイルです。まぁ、ご丁寧に一粒一粒奥歯でポリポリ噛み砕いて食べるわんこもいますが^^

食事以外でも歯の役割はあります。

  • 攻撃および防御
    犬歯により相手にダメージを与えます。獲物を捕まえるのも犬歯が重要な役割を果たします。
  • 運搬
    獲物を巣穴に持ち帰る時など咥えこんで運搬します。
    また仔犬を巣穴に戻したりする際はとてもソフトマズルで(優しくくわえて)ダメージを与えないように移動させます。
  • グルーミング
    切歯で舐め齧るような動作です。ついばんでいるようにも見えます。痒かったり、痛かったりする時にもこの舐め齧り動作が見られます。
  • 遊び
    社会的コミュニケーションを育むことでも使われます。抑制のきいた甘噛み遊び(プロレスごっこ)があります。

ヒトの場合、乳歯は20本。この20本の生え変わりと新たな8本が加わり、永久歯は28本となります(親知らずを入れると32本)。
わんこの場合、乳歯は28本。この28本の生え変わりと新たな14本が加わり、永久歯は42本となります。
ちなみにネコの場合、乳歯は26本。この26本の生え変わりと新たな4本が加わり、永久歯は30本となります。

犬の歯こう比べるとわんこは歯が多いですね。

マズル(くち)の形状を考えると納得です。

狼のような長いマズルの種類と短頭種(シーズー、パグなど)というマズルが短い種類がいます。口の大きさは違えど生えてくる歯の本数は同じです。ですので短頭種はアゴの面積が小さい分、歯がまっすぐ並ばなかったり、重なりあったりすることが宿命となっています。
わんこの永久歯は上アゴよりも下アゴの方が本数が多いので、短頭種の場合下アゴが出る「アンダーショット」という噛み合わせが発生します。これは切歯で切り裂く作業よりも奥歯で噛む力が強くなりそれに適した作業に向いています。

こうした歯の構造からも、そのわんこの個性に合った遊びの好みを見つけ出す手助けになるかもしれません。

最後に…『歯の生え変わりの時期は歯が痒いから噛んでくる』というようなことをよく耳にします。本当に痒いかどうかはわんこに聞いてみないと分からないですが、人間の子供も歯肉が炎症を起こし「むず痒い~痛い」と訴える子も多くいるようです。
むず痒いこともあるかもしれませんが、わんこが物を噛んだり甘噛みしたりすることは「大切な興味」や「社会的なコミュニケーション」で必要不可欠なことと考えていますので、生え変わりの時期が終わっても「かじって良いもの」はふんだんに与えてあげたいな~と考えています

おまけ
犬乳歯・猫乳歯
うちにはネコが2頭いますがゲットできた乳歯は犬歯の3本のみでした。


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

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