これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

犬の各種おもちゃ。素材や大きさ、咥えた時の感触、音などわんこによって好みやこだわりが違います

わんことおもちゃ

ドッグトレーナーのコラム

突然ですが、皆さんの愛犬は「お気に入りの一品」持っていますか?

例えば、

  • 大好きな飼い主さんと一緒に遊ぶアクティブなおもちゃ
  • 産まれたおうちから一緒に来たママ犬の匂いのついたおもちゃやタオル
  • 基本的におもちゃは壊すのに「コレ」だけは壊さず遊ぶ
  • 心落ち着かすように一心不乱にかじる棒
    犬のおもちゃ・心落ち着かすように一心不乱にかじる棒

など、いろいろな好みの一品があると思います。

おもちゃはタイプとして「対話式おもちゃ」「ひとり遊び用おもちゃ」と2タイプあると思います。
「ひとり遊び用おもちゃ」は、わんこがひとりで遊んでいても安全で楽しく夢中になれるおもちゃです。以前の「わんこのヒマ」で少し紹介しています。

今回は「対話式おもちゃ」をピックアップします!

対話式おもちゃ

「対話式おもちゃ」とは、誰か(わんこやヒト)と一緒に遊んで協調関係を築くことができるおもちゃのことです。犬同士も遊びの中から群れのルールや個々のこだわりなどの協調関係を構築していきます。
例えば引っ張りっこ遊びができるような長めのおもちゃはお勧めです。売っているものもありますが自分でお気に入りおもちゃを作り出すことも可能です。既に有名なおもちゃレシピではありますが、フェイスタオルに切り込みを2本入れ、三つ編みして最後に結ぶ手作りおもちゃ。使い古しのタオルは飼い主さんの匂いがして愛着を感じられるので仔犬ちゃんにもピッタリ。
使い込んだフリースのマフラーなどで作っても良いと思います。100円素材で大量に作っている方もいるくらいです。

公園に落ちている枝一本など、自然界のもので楽しく協調関係を築きながら遊ぶこともできます。

公園に落ちている枝一本など、自然界のもので楽しく協調関係を築きながら遊ぶ犬と飼い主

おもちゃを通して一緒に遊ぶ楽しみや喜びがあるわんこはいいお顔をしています。

素材や大きさ、咥えた時の感触、音などわんこによって好みやこだわりが違います。

犬の各種おもちゃ。素材や大きさ、咥えた時の感触、音などわんこによって好みやこだわりが違います

①布系
 生地のしっかりした布、ふわふわモコモコ生地、タオル生地、等
②ゴム系
 グミっぽい感触、あちこちに跳ねる丸くないボール、等
③獲物系
 クタクタした感触、小動物を彷彿とさせるフェイクファー、キューキュー鳴るもの、等
④ドデカ系
 自分よりも大きい代物に心燃える …などなど。

布系・ゴム系・獲物系など様々な種類の犬用おもちゃ

このような色々なタイプのおもちゃを出来る限り沢山用意してあげると良いと考えています。特に仔犬ちゃんはプロレスや追いかけっこ、咬むことがお仕事ですのでいつもどこでもおもちゃが目に付けばそちらでパワーを使ってもらえます。
また純粋にわんこの楽しみとして。そして一緒に遊ぶことでコミュニケーションも深まります。その遊びを通してわんこのボディランゲージなどを観察することで飼い主さんも成長することができます。お気に入りの一品に楽しく豊かな印象がついていると持ち歩いた先で効力を発揮することがあります。

うちのスクールでは生徒さん対象のサービスとしてドッグホテルを行っていますが、お泊まりの際は「お持ち込み何でも可」を推奨しています。食事はもちろん、ベッドやおもちゃなど日常使い慣れている物で環境変化のストレスが少しでも軽減されればとの考えです。

お泊りのワンコと玩具

ごはんと身ひとつで来てストレスフリーなわんこもいますが、お気に入りのベッドや毛布、沢山のおもちゃと共に来るお泊りっ子は安心感が増し、より楽しそうに過ごしてくれます。

おもちゃで気をつけなければいけない点は『安全』であること。ひとり遊び用のおもちゃは特に「与えっぱなしにしても飲み込みの危険のないもの」を選ばなくてはなりません。
それに比べ「対話式おもちゃ」は壊れやすい物が多いです。少数派として中綿を出さずにぬいぐるみ系を遊びこなすわんこもいますが基本狩猟行動のなごりとして「ハラワタ」を出すのが犬です。他にも細く長いヒモ状の物(靴紐やストッキングなど)は飲み込むと命に係わることもありますのでお勧めできませんしウッカリの置き忘れも防ぎたいところです。

おもちゃに関して時折このような質問を受けます。
「おもちゃを出しっぱなしにしたらいけないんですよね」

大好きにさせたいおもちゃ大好きにさせたい「対話式おもちゃ」がある場合、一緒に楽しく遊んだら次の楽しみのためにわんこの届かないところへ片付けることはあります。
そして他のおもちゃはわんこにとって安全な限り出しっぱなしにしています。

都市伝説的な昔の言い伝えか、人間のお片付け的なしつけと混同されているのか。
日常生活で運動や知的好奇心などが満たされてなかったり、またわんこの心理を読み解けずおもちゃを横取り・強奪・騙し討ちばかりの状況となると、協調関係よりも競争関係が生まれ易くおもちゃを死守しようとすることがあります。それは出しっぱなしが根本原因ではありません。

もちろん中には例外もあります。多頭飼いで血をみるような争いが起こったり、寝ないで守る程危険な所有欲の場合は個々の状況を見て、出しっぱなし制限をお願いすることもあります。でも基本的にはおもちゃが潤沢に転がっているメリットの方が勝ります。

遊び方によっても選ぶ種類が変わってきますがあなたはどんなおもちゃを愛犬に選んであげますか?

余談ですが。数年前誕生した姪っ子、初めておもちゃのプレゼントしようと、コダワリおもちゃ屋さんで吟味していた時の事。見た目がイヌとかウサギのかわいい物を見ていたのですがコダワリ店主が姪っ子の月齢を聞いて、
「もしも姪っ子さんにあげるのであればそのぬいぐるみはまだ握ることができません。その月齢に必要な刺激は、どこからでも握りやすく、歯固めになる優しい突起、音の仕掛けがする…」と木製のカメ型のおもちゃをお勧めされました。実は爬虫類が苦手でして無意識にカメのモチーフを避けて選んでいました。でも赤ちゃんにとって必要なおもちゃが変わるという説明を受けてとても納得。大人目線で選ぶのではなく乳幼児の目線で。これはわんこにも同じことだな~と感じました。

わんこへのおもちゃ。こちらの思う以上に好みの反応だったり、好きだと思ったら全く見向きもしなかったり。おもちゃで新たな愛犬の一面探りをしませんか?


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

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