これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

犬の怒られ顔

わんことお説教

ドッグトレーナーのコラム

テレビやSNSで流れるわんこ映像はいろんな種類があると思います。ほのぼの癒し系、ハプニング爆笑系、スーパー能力系など。そして結構多い系統に飼い主の居ぬ間に物を壊してしまったり食べ物を物色してお説教されているようなわんこの映像もあります。

このお説教、飼い主さんは大抵「だ~れ~が~やったの~!」と低~い声でわんこを問い詰め、そしてわんこは大抵「ごめんなさ~い」とバツが悪そうな表情で反省の色を示しているような映像です。

バツが悪そうな表情で反省の色を示しているような犬

でもこのお説教、叱られるべきはわんこでしょうか?
ドッグトレーナー目線で言えば飼い主さんの責任であると思います。

わんこは不安を感じると3つの不安症状のどれかを現すことがあります。

「排泄」「吠える」「破壊」

腹いせでもなく、嫌がらせでもなく、純粋な不安行動としていつもはやらない破壊活動をしたり、いつもは所定の場所でできる排泄を外してしまうことがあります。
飼い主さんがいない、いつもと違うシチュエーション、いつもと違う匂い…わんこにとっての不安は様々。安心できる場所の提供や、ひとりでいることに慣らす練習などをしていれば不安も減ることと思いますが何もしていなければ不安が出ても当然のことと思います。

犬の怒られ顔

また、不安以外にも物色できるような環境設定にしてしまったという飼い主側の落ち度も多いと思います。

でも不思議なことにそれらのお説教映像を見ていると、本当にわんこが反省しているかのように見えてしまうものです。

多頭飼いでどちらがやったか分からない状態でのお説教映像。平然と「へらへら」しているわんこと、ひれ伏して「ひぇ~、怒られる~」というわんこと。当然ひれ伏しているわんこに「お前か~!」と感じてしまう気がします。

物色をしている・していないに関わらず、これらのわんこの行動は「なだめ行動」であることが多いと思います。
わんこは社会的な動物で不要な争いを好みません。相手がヒートアップしていたり怒りを示している時に敵対する意思がないことを示すように「なだめ行動」をとります。

わんこの「なだめ行動」

犬の怒られ顔表現方法はシチュエーションやわんこによっても様々で、火に油を注がないように目を逸らして知らぬふりをしたり、敵対する気持ちはないよ~とへりくだるような仕草をみせたり。他にもおどけてみせる、そっぽ向く、イーっと前歯を見せる、体を小さくする、固まるなど、「なだめ行動」の表現方法もいろいろ見られます。

人間は反省の態度を求める傾向がありますが、本当に反省しているのであればそのお説教された行動が今後無くなったり減ったりするのであれば説教の意味はあったのかもしれませんが大抵の場合繰り返し怒られ「何度言ったら分かるの?!」というセリフが出てしまうのであればそのお説教は全く効果的ではない、という証拠ですので別の方法でアプローチする必要があるでしょう。

昔、私の家で起こった「なだめ行動」の分かりやすい出来事がありました。

<といちのおしっこ事件>

愛犬といちが1歳頃の話です。私はまだ動物専門学校の学生でした。夕方、学校から帰宅すると母が怪訝そうな顔で「といちが玄関マットに粗相したのよ」と訴えてきました。
母は日中、買い物から帰った時に玄関マットのおしっこを踏んでしまったとのこと。その時、といちは「ごめんね、オシッコしちゃった…」と反省した態度をしていたそうで「だからすぐにといちの仕業だって分かったわ」と母は言いました。

実はといちは性質や元々飼われていた環境などの影響で家の中では全く排泄しない子でしたので、何かの間違いじゃ?と色々考えました。家の中で排泄をしたのは迎え入れた数日中に一度だけ(もちろんその一回も叱ったりネガティブな感情がつくような対応はしていません)。
家の中でしてしまったなんてよっぽどしたかったのか?でも朝のお散歩はいつも通りでした。何か味のあるものでも口にしていっぱいお水を飲んだとか?家族の誰かがそのような物をあげることも考えられません。とっても怖いことがあってビビリションをしてしまったとか?留守番時なのでそこは計り知れません。

とりあえずは体調など様子を見ていても特に問題なさそうなのでそのまま普段通りに過ごしました。

そして夜になり、姉が帰宅しました。
私の気が付いていないような何か思い当たる節がないか姉に聞いてみたところ。
「あ!朝、玄関マットにお水こぼしたの。拭かずに仕事に出ちゃった。ごめんねー」

おしっこじゃなくてお水かーい!と突っ込まずにはいられませんでした(笑)
そう、玄関マットの「オシッコ」だと思っていたのは「ただのお水」だったのです。といちの粗相の嫌疑は晴れました。では、なぜ「反省顔」をしていたのでしょうか。

私の母の行動を推測してみました

疲れて買い物から帰る

重たい荷物をドサッと置く

一歩家に入る

「何この感触!」

ビックリ仰天と共にイラッと不機嫌に

この一連のイラッとした母の態度を見て、といちは「なだめ行動」に出たのではないかと推測します。

わんこに対して無意味なお説教をしたり、不機嫌な顔をしていると「ボクが悪かったです。ごめんね」とか「もう許しておくんなましよ~」とわんこを困らせなだめ行動をさせるばかり。真意はすれ違っていることが多いでしょう。このといちのおしっこ濡れ衣事件が教訓になれば幸いです。

犬の怒られ顔のネタばらし


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

川崎市麻生区の不動産、株式会社BBTエブリワンズホームへの各種お問い合わせはこちらから

コメントは受け付けていません。

TOPへ戻る