これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

結婚式に出席するわんこ達

わんこへの誓い

ドッグトレーナーのコラム

わんこを迎え入れ、その命が終わるまで一緒に暮らしていく「終生飼養」。これは誰かに言われなくとも当たり前のことですが、改正動物愛護管理法では『動物の飼い主は、その動物が命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任がある』ということが法律上で明確にされました。

結婚式でリングドッグを務めたゴールデンレトリバーびぼん

一般的な結婚の誓いに『健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか』とありますが、これ、わんこにも当てはまると思いませんか?

結婚式に出席するわんこ達

我が家には私が生まれる前からわんこがいました。柴犬の女の子でメリーちゃん。私が高校生になるまで一緒に暮らしました。

柴犬メリー

長年の思い出としては…自分の遊びに夢中だった小学生の頃の私は、メリーの散歩をちょろまかしたことが多々ありました。友達との悪ふざけの中で、下にいるメリーに対して屋根から水を浴びせ母親にこっっっぴどく叱られたこともありました。それでもメリーは私のことを嫌いにならずにいてくれました。

私は高校生になりメリーは18歳。認知症状が出て老衰で亡くなるまで介護をしました。メリーらしい立派な最期。みんなが「頑張ったね」とその年数を労いました。
喪失と見送った安堵の気持ちとが交錯する中、ふとメリーの一生について想いを廻らせた時のことです。

「18年も長生きした中で何がメリーにとって幸せだっただろうか」と。

メリーの好きなイベントといえばたまに遊びに来る父の友達。両前足で手招きするほど大好きな人で、その人がいる間はやけにルンルン楽しそうでした。
元々は昔ながらの外飼いで晩年こそ家と繋がっている工場内で過ごしましたが、ひとりでいることが長かったメリー。毎日散歩に行くといっても大抵決まったコース。旅行なんて連れて行ったこともないので散歩の範囲がメリーの知っている世界の全てでした。

そんな風に感じた時「次に巡り合う犬には広い世界を見せてあげたい。この世界の楽しいことを一緒に共有したい」そうメリーに誓いました。

愛犬といちと

そしてその3年後、雑種の男の子「といち」という縁に恵まれ、14年の間にメリーとの誓いを叶えることができたと自負しています。

こんな「わんこへの誓い」を思い返し考えていたら、新米トレーナー時代のある飼い主さんとわんこのことを思い出しました。

エルちゃんというゴールデンレトリバーの女の子。仔犬の割にとてもパワフルで、かわいいのですがやんちゃ・おてんばのスケールをちょっと越した手を焼くタイプ。大変そうでしたがご家族みなさん明るく向き合っていて、中でもパパさんのエルちゃんへの愛はとても深いものでした。
「エル」という名前の由来、それにまつわる誓い。それを聞いた時の感動というか衝撃が大きくて今でも覚えています。

エルちゃんのパパさんが幼い少年時代。ある母犬が生まれたばかりの仔犬達を紹介するように、少年パパさんを巣穴まで道案内して見せてくれたそうなのです。そしてそれを大人に言ったら「増えたら困るから処分してきなさい」と。そんなことできないけど、自分で養うこともできない。泣きながら処分、したそうです。
その時に「自分が大人になったらキチンと犬を飼う。愛情たっぷりに、罪のないこの子達の分も、愛に満ちた犬生に。」
それがエルちゃんの名前の由来。愛の頭文字「LOVE」の「エル」だそうです。

わんこへの誓い「LOVE」

時代とはいえ子供ながらに手にかけた心の傷は如何ばかりかという衝撃、そしてこのおじさん(本当に失礼)何十年この想いを秘めて今に至るんだ!という感動。

その後のエルちゃんの成長はパパさんを見ていて本当に頭が下がりました。
エルちゃんはパワフルな割におもちゃやご褒美のフードに全く関心がなく、モチベーション探しから難航しました。パパさんが発見した唯一エルちゃんが興味を持つもの…それはひと噛みするとポリっと折れるような細い小枝(噛みごたえのあるような太い枝には興味なし)。パパさんの朝はまずは小枝の拾い集めから。一本出してはポリっと折れ、次の一本出しては…以下同文。「パパさんと小枝を通じて関わる(遊ぶ)」という小さな点が始まりでした。少しずつパパさんに期待を持つようになり、枝も少しずつ太く2~3回遊べるものへ。枝からロープ、テニスボール、クッションボール、と。
来る日も来る日も体を張ってエルちゃんと向き合い「このボールがあれば超ハッピー」というエルちゃんにとっての宝物を作り上げたパパさん。おかげでビールを貯めていたお腹が引き締まった、というネタまで披露。

そんな子供の頃のわんこへの誓いを体現された飼い主さんを思い出していた翌日、なんと数年ぶりに連絡が来たのです!
「大掃除をしていたらエルのハウスが出てきて…綺麗だから誰かに活用してもらえたら…」と。
久々にお会いして、このお話をして。コラムに載せる承諾も得ました。
小学生だったお姉ちゃんが赤ちゃんを抱っこして出てきたことが一番の衝撃でした(笑)。数年前に虹の橋へ旅立っているエルちゃんに何だか仕組まれた気がする嬉しい再会に感謝。

こういう出会いや想いを知るからこそ、この仕事をしている幸せを感じます。本当に贅沢な仕事です。

実は「仕事」に関してもうひとつ、メリーが基の誓いがあります。
それは「犬のことをもっと知りたい、勉強して犬を通した仕事がしたい。犬と暮らす素晴らしさ、言語は相互ではないけれど繋がれる瞬間があることを広めたい」そう高校生の時に感じた誓い、この誓いはまさに今も現在進行形です。
そして「犬を通して教わること」「それらを伝えること」は今後も完了することなく、これからも地道に精進し続けていきたいと“誓い”ます!


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

川崎市麻生区の不動産、株式会社BBTエブリワンズホームへの各種お問い合わせはこちらから

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