これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

犬と車

わんこと車

ドッグトレーナーのコラム

今日のお題ですが、「わんこと車」についてのトレーニング要素(わんこの車酔いとかおでかけの話とか)のある話ではなく、「わんこと車」に関しての私の思い出・思い入れ話でございます。

犬と車

出張トレーナーという仕事柄、毎日車に乗って走り回っています。家で活動している時間よりも長く車に乗っているのではないでしょうか。そして免許を取って20年、今の車は3台目で8年乗って18万km目前という感じです。

何でいきなりこんな話をするかというと実は数日後に新車に乗り換える予定なのです。本来でれば新車乗り換えが楽しみなウキウキ気分のはずだと思うのですが、それよりも微妙に寂しい気持ちが勝っているのです。
なぜかと言うと、今は亡き愛犬を乗せて色々なところに赴いた思い出の塊でもあるからです。自分で決めたことなのですけどね、ここ数日運転していると「この車でこの場所に来るのも最後か」と。

愛車でりとんち

また新しい車ですぐに行けるのですけど!

ペットロスという言葉がありますが、この少し沈んだ気持ちは「愛着のあるものを失う」と言う点で通じるものがあると感じています。
最近では人気歌手・安室奈美恵さんの引退を受けて「アムロス」というワードが生まれたり、長寿番組だった「笑っていいとも!」が終了した時には「タモロス」という言葉がささやかれました。

ペットロスを勉強する過程で『グリーフ』という大切なワードが出てきます。これは直訳で「深い悲しみ」や「悲嘆」を意味する言葉です。大切な人を失う(死別・離婚)、引越しで慣れ親しんだ地を離れる、職を失う、ペットが亡くなる、など「愛着のあるものを失う」時に身体上・精神上に何らかの変化が起こることを示しています。

その症状は人によって様々で例えば…
物忘れ、集中できない、寂しい気分、イライラ、怒り、理由もなく泣き出す、突然理由もなくうつうつとする、失った事実が信じられない、懐かしい場所や出来事に突然悲しくなる、虚無感、倦怠感、疲労感、食欲がない、罪悪感、無気力感、…。

グリーフは誰にでも起こりえる喪失に対する自然な反応で、これは失った時だけではなく失うかも(大切な人の死が差し迫った、など)の時にも起こります。

車を廃車にすることと、命あるものを失うことと同類にすることに不快感を覚える方もいるかもしれません。そこは「愛着」のあるものは人それぞれということでどうぞお許しください。

私の「わんこと車」の思い出話をさせてください。4年前に亡くなった私の相棒・といちについてですが、仔犬で連れてきた時からヒドイ車酔いをするわんこでした。車に乗ると不安からヨダレが止まらず30分以内には必ずリバース。家の中でも鍵の音を聞くだけで車を連想してか不安のヨダレを出していました。
我が家は山の上にあり、どこに行くにも車が必須。動物病院に行くにしても10kg台の犬を自転車で、というのは現実的ではありませんので出来る限り車に慣れてもらいたい想いがありました。

エンジンをかけずに車内をリビングとしてどれくらいの時間を愛犬と過ごしたでしょう。マッサージでリラックスを促し、楽しいことをしてイメージアップをはかり、歩いて2~3分の公園に車で毎日行ったりもしました。時間と手間をかけ平気!安心!となるまでに3年を要しましたが、克服してからは楽しいドライブが実現しました。

安心して乗車してくれるようになってからは、目的地に到着して「着いたよ、おりて~」と言っても「今、グッスリ寝てたのに…」といった表情で仕方なしに降りたりするくらい車内が安心の場所になりました。

車内泊仕様

旅行や車中泊キャンプなども行きました。暑さの心配がない季節には出張トレーニングにも同行してもらいデモ犬やさくら役として活動してもらいました。本犬も簡単なデモであってもみんなに褒めてもらったり、ご褒美をもらえたりするのでシャイな内面を持つ割にはノリノリでデモの仕事をこなしていました。

車に乗ったら「大好きな公園に行ける」「美味しい仕事がある」「楽しいところを探検できる」「面白そうなことが起こる」と、といちにとって車の扉はワクワクの扉だったと思っています。そして、到着後の楽しみの為に移動の車内は充電時間と思ってかよく寝てくれました。

ルンルンなといち

しかし、車でネガティブ体験もありました。
といち7歳の時。車で移動中に初めてゲリラ豪雨に遭遇。激しい雷雨と冠水した水が車の腹を打ち、ものすごい体験をさせてしまいました。車こそ嫌いにはなりませんでしたが、そこから雷全般が苦手になりました。

また晩年は腎臓に問題が出て通院が頻繁になりました。最初こそ気丈に振る舞っていたといちでしたが、やがて排尿コントロールが苦しくなり数分おきに排泄をしたがったことと、通院の不安などを強く訴えるようになったこと、そしてやってあげられることはやりこれ以上はといちにとっての心身の負担の方が大きくなるのではと判断し、おうちでの余生を選び車に乗ることはなくなりました。

犬用カートに乗ってるといち

これでも一部に過ぎませんが愛犬とのいろいろな思い出の中に車との思い出がいっぱいありました。グリーフケアは人それぞれで、私の場合はこうして文章にすることで私の中の「わんこと車」のグリーフが癒され心の整理となっていきます。


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

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