これからワンコを迎える方も、既に家族の一員の方も是非読んで頂きたい!犬のプロから学ぼう!わん!わん!コラム

満たされて満足げな犬

わんこのヒマ

ドッグトレーナーのコラム

「早く暑さ和らがないかな…」と言っていた夏は過ぎ去り、朝晩のお散歩の冷え込みに手をこすり合わせる季節となりました。そんな「寒さ本番もこれから!」というこの時期に若いわんこの飼い主さんから聞くお悩みの声があります。

「また最近イタズラが始まった」

特に寒い国が原産国のわんこ達にとったら「涼しい」気候となりアクティブに。冬眠ならぬ夏眠状態から目覚めたのです(笑)

いわゆる「いたずら」にはざっくり分けて2種類あると思います。

1.「純粋な興味」

例えばある仔犬ちゃんの体験談。
ある日、いつもは目にしない物を仔犬ちゃんは見つけました。「なんだろう?」と匂いを嗅いでみると大好きな飼い主さんの匂いがしました。木の枝のようにちょうど口に咥えられそうなものだったので寝床に大事そうに持っていきました。奥歯で噛んでみると硬すぎずもろ過ぎずちょうど良い噛み心地。そんな棒をかじっていると、飼い主さんがワーワーやたら騒ぎながらやってきて棒を奪い取っていきました。

仔犬ちゃん:「あ~あ、楽しかったのにな。」

そんな仔犬ちゃんの顔は真っ赤!それはなんだったのか、ぜひ「わんこといたずら(?)」をご参照ください。ついリビングにポンと置き忘れた…アレです。

2.「こっちむいて!」

最初は上記のような純粋な興味で触ったら、飼主さんにかまってもらえた!という経験をした。

  • すぐ飛んできてくれた♪(やめさせる為に慌ててきた)
  • 追いかけっこゲームをしてもらえた♪(取り上げる為に追い回した)
  • オヤツと交換してもらえた♪(オヤツに気を向かせている隙に取り上げた)
  • 怒られちゃったけど無視されるよりはマシだった♪(怒られるの分かっててやるんだから!)

特に活動が満たされずヒマを持て余しているわんこほど、この「飼い主を呼ぶゲーム」は白熱します。「ヒトが目を離した隙に限ってやる」というのもよくあるケースです。

活動的な「いぬ」という動物を理解してあげれば「ヒマ」は身体的にも精神的にも毒なのです。
わんこをヒマにさせると「物を壊す」であったり、「吠える」行動であったり、「気を引く行動」が出たり、これらは人間にとって困ることで「問題」と捉えられます。
でもわんこからしてみたら「活動したい!」という健全な表現であり、犬本来の問題行動とはちょっと違います。精神疾患のような問題行動ではなく、あくまで人間が困る問題行動。根本的な欲求を満たさず抑圧してなくすことはしつけとも違うと思いますし、健全ではないと感じます。

では「ヒマ」はどのように満たす方法があるか、人間にとって困る「問題」を起こさないようにするにはどのような方法があるか。

それぞれのタイプ、年齢、傾向によっていろいろなお仕事や活動があります。

活動的なわんこには毎日のお散歩でより充実させるために遊びでのアクティビティ(ひっぱりっこ遊び、宝探し、等)や散歩コースでの工夫(落ち葉で遊ぶ、段差を使ってアジリティ、かくれんぼ、新しいコース、等)も良い刺激となるでしょう。

特にドッグスポーツは良い作業となり、わんこをヒマから解放してくれます。もちろんそこには「飼い主さんとの共同作業を楽しむ」という絆作りとも言える付加価値もついてきます。

「ノーズワーク」というドッグスポーツはその名の通り「鼻の仕事」
クンクン嗅いで探索しターゲットをみつける、というわんこが大好きな「嗅ぐ」という作業が満足感をもたらします。アメリカの探知犬のトレーナーが考案した10年程の歴史の新しいドッグスポーツです。

若いわんこもシニアのわんこも、そしてシェルターにいるようなバックグラウンドが分からないわんこも充実のひとときを味わえます。探索するものを「触られては困るもの」ではなく「探して欲しいターゲット」を決めてみつけてもらうのです。

おうちの中からでき、最初はフードをターゲットに。道具なども段ボール箱や箱ティッシュの空箱などで始められるところが良いところです。

先日私もこのノーズワークを体験してきました。スウェーデンの講師に教わり作業後のわんこは本当に満足げな表情で眠りについていました。

満たされて満足げな犬

他にも「わんこのヒマ」を解消するにはひとり遊び用のおもちゃのひとつ、コングが最適です。しかしコングの良さを活用できないまま「遊ばないし捨てちゃった」というような声をよく耳にします。

結構お散歩に行っているほうなのに全然疲れている様子が見られない、と思う方は特にお試しいただきたい。

中の空洞にペースト状のフードを詰めて舐め取らせる。この「舐める」という作業がとても効果的なのです!

手で押さえたり、わんこも工夫が必要で奥の方まで舐めるのにも労力がいります。この舐める活動は、充実感も味わえその割には興奮値は上がり過ぎず逆に落ち着き効果ももらたします。

中に詰めるペースト状のものは工夫次第で色々詰められます。何も市販されているものでなくとも、ヨーグルト(ペーパーなどで濾せばより濃厚に)や、サツマイモやカボチャを蒸かしたもの、チーズを入れて電子レンジで温め薄く塗ったり、そこにドライのオヤツをいれてくっつけたりすればより長い時間楽しめます。

犬の遊び用おもちゃ コング

やがて舐め疲れたわんこは満足げに…。

コングをなめ続けて疲れた犬

せっかくうちの子になったのだから、何かひとつでも多く幸せ(充実)!と感じさせられるように過ごさせてあげたいものです。


わんわんコラムの著者紹介

WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋美和プロフィール
WELLBE DOG SCHOOL ウェルビードッグスクール 刈屋の生い立ちから現在・・・1979年12月:誕生。先代犬メリー(柴犬)に色々と教えられる 1996年11月:認知症等の介護の末、18歳でメリー大往生 1998年4月:動物の専門学校へ入学…目標を見失い約1年程授業に身が入らず 1999年夏:犬の問題行動に興味を持ち勉強再始動。師となる英国式家庭犬トレーニングの森山先生と出会う 1999年11月:里親として愛犬といちを家族に迎える 2001年3月:専門学校卒業。森山先生を師事し共に活動。その後、辻も加わる 2003年3月:森山先生、辻と共に英国APDT協会のトレーナー資格取得 2007年1月:辻と独立、ウェルビードッグスクールを立ち上げる

川崎市麻生区の不動産、株式会社BBTエブリワンズホームへの各種お問い合わせはこちらから

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