ひと雨ごとに暑さ和らぐ、はずですが残暑厳しい夏。そしてこの夏は雨がもたらす脅威をまざまざとみせつけられた夏でもありました。
「雨」と言えば。私の中でわんこと関連して思い出されるものに、歌手・中島みゆきさんの歌う「空と君のあいだに」があります。
テレビドラマ「家なき子」の主題歌で有名な曲。そして歌詞は劇中に登場する主人公の愛犬・リュウの目線で歌われているということもよく知られています。
もうその設定を聞いただけでも泣けてくるのは年のせいでしょうか…。
サビの
「空と君とのあいだには、今日も冷たい雨が降る」
では、「君」というのは飼い主さんのことで、わんこが見上げるとそこには飼い主とその先に空、そしてその間には雨が降っている光景。雨で目をしばたかせながら飼い主を見上げているわんこの姿が目に浮かびます。
この冷たい雨とは本当の雨とともに、ドラマ設定の「冷たい世間」を比喩しているようですが、それに対して
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」
と何があっても飼い主の味方である心情が読み取れてわんこの健気さを想うと泣きそうになります。
「本当にわんこの考えていることが分かったらいいのに」と思う反面、「実は腹黒いことを言っていたらどうしよう」とか「ごはんのことしか考えてな~い」とか。それはそれでわんこらしく正直で笑えますね。
私の相棒だった「といち」にとって雨は大好きなもので、雨のお散歩はルンルン足が弾んでいました。なぜ好きかと言うと単純に「たのしい」から。何より相棒である私自身が雨が嫌いじゃないのも大きな要素だと思います。
特に夏の雨は涼をもたらし気持ちが良い。雨の公園は人気がなくのんびりブラブラできるし、全身びしょ濡れで犬と戯れていても変な目で見られることもない(見られてもあまり関係ありませんが!)
飼い主が水たまりでバシャバシャとはしゃいでいると、といちもテンションがあがります。
といちはシャイな気質で特にうんちをする際のタイミングはとても繊細でした。誰かが近くにいたり、遠くで物音がすると途中であってもやめてしまうのです。確かに排泄行動は無防備な瞬間でもあるので理解できますが、肛門から既に少し出ているのに引っ込めて涼しい顔で歩き始めたのは驚きました(それから3日しませんでした)。
その点、雨で誰もいない公園では気兼ねなくブリブリできるのも雨が好きな要因のひとつだったのではと思います。
雨とわんこ。
絶対、雨のお外になんか出たくない!ってわんこもいると思います。
水たまりを見つけて「いい温泉発見した~」って感じで浸かるわんこもいると思います(そしてその横で「やめて~!」と叫ぶ飼い主さんの光景も目に浮かびます^^)
どちらもわんこらしいと思います。
もし突然の雨に打たれ不本意にもズブ濡れになってしまったり、雨が好きでズブ濡れで楽しく帰ってきたら、しっかり乾かしてあげましょうね。特に足の指の間を入念に。ゴシゴシ拭くよりも吸収力の優れたタオルで包んで吸う。可能な限りドライヤーも併用できるとベストです。わんこは湿気に弱いので生乾きだと皮膚トラブルを起こしやすいです。
その子ができる無理のないそれぞれに合ったお手入れをして雨を楽しみましょう♪
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